こんにちは!
今日は建築見学レポートの第二弾です!
場所は大阪市、今月の2日に開館された「中之島美術館」へ行ってきました。


事前に外観パースを見ていたので、黒いプレキャストコンクリートの壁に圧迫感があるんだろうな……という先入観をもって現地へ行ったのですが、非常に軽い印象の外観に裏切られました。
周りの超高層ビルの存在感が大きいというのもあるのですが、なにより、中之島美術館そのものに浮遊感が感じられます。
・エントランス階が道路より高い位置にあるため、見上げる形になる
・エントランス階が全面ガラスのため、黒いボリュームが宙に持ち上がって見える
・カーテンウォールに映り込む青空や透けて見える内部躯体により軽い印象を受ける
おそらくこのあたりがポイントなのかなと思います。
外構レベルや階高が調整されているのでしょう、道を歩いていても1階のガラス部分を見上げるかたちになるので浮いている感が薄れず、また、プレキャスト壁のどの面にもガラス面があるので、どこから見ても浮遊感が感じられます。
こうなると、外壁の黒が活きてきてとてもよいですね!
周りの超高層ビルにも埋もれず存在感があります。
中之島の中央に立地する中之島美術館は、船や宇宙船を模してデザインされているとのことで、浮いているような感覚とマッチしています。
中に入ると見所であるパッサージュが広がります。


階段を登る時の視線の広がりにわくわくします。
動線にも工夫があるようで、中央エスカレーターの乗り口に展示会場に入るための受付が設置されています。ここでチケットを渡し、エスカレーターに乗り込むと、パッサージュを突き抜けて展示会場まで運んでくれます。


大きな宇宙船に乗り込んでいるような体験ができる、特別感のある順路です。
これも外観コンセプトと一致しているようで感服しました。
パッサージュとは、フランス語で”誰でも行き来が出来る小径”を表すらしいので
上階に行くと、もっと小径のような通路があるのかもしれません。
次回、訪問のタイミングがあれば、上階や展示にも行ってみたいと思います!
長谷川
posted by ARCBRAIN at 09:12|
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